「先輩、大丈夫?」


クスッと笑う顔はまるで天使みたいな。
いや、男の子なんだけど
それくらい綺麗って言うか、
整っている顔。


「あぁ、ごめんね。
大丈夫。って言うかなんで私の名前
知ってるの?」


そうだ、そこなの。
私は彼を初めて見た。


「なんでって、逆に知らない人
いないんじゃない?
”あの”結城斗真の彼女だし。」


あぁ、そっか。それでか。納得。


「君名前は?」


私の質問に目を丸くしてビックリしていた。


…なんで?
首を傾げていると
またクスッと笑って答えた。


「まさか、僕の事知らない人が
いるなんて思わなかったな~。
僕は1年の秋月蓮(アキヅキ レン)です。」