クソっと小さく嘆き、
頭をガシガシと掻いた。


「美桜、束縛とか嫌いだろ?」


子犬のような目で
私を下から見上げた。


…本当に可愛い。


「確かに、嫌いだったよ?
だけど、斗真にならいいやって思う。
むしろ私も思うよ。
ますます斗真に人気が出て、
斗真がたくさんの女の子の目に
映るんだな~って思うと
すっごく嫌だもん。
斗真の束縛なら大歓迎!って感じ!」


出来るなら
斗真を私だけのものにしたい。
そう思うのって、


「お互い、相手の事が大好きって事でしょ?
なら、それで全然いいじゃん!」


って、私は思うよ、最近。


私が微笑むと、
斗真も同じように返してくれた。