「ねぇ、私ももうしないから、
斗真もホストしない…?」


あれは本当に嫌だ。
勘違いする女の子が
何人も出てくる。


「しないよ。俺は美桜が好きだから。」


チュッと軽く触れるだけのキス。
ここ渡り廊下…。
案の定たくさんの人に見られ
鳴りやまない悲鳴に近い声。


だけどちょっと安心。
あっちの方にもし目覚めた時が怖いもん。


「私も大好き。」


耳元でコソッと呟けば
柔らかい笑顔で私を見つめる。


「そう言えば、それ似合ってる。
可愛い。」


言い忘れてたからと付け加えた。


スカートが短いけど、
可愛いからってこの格好で明日も
宣伝するのは許してもらえた。