いきなり名前を呼ばれて、不覚にもときめいてしまった…
私、下の名前を男子に呼ばれるの慣れてなさ過ぎて
弱いんだよな…。
「あ、また照れてる。」
「だ、だから照れてないですって」
「名前呼ばれるの好きなんだ?いっぱい呼んであげる。」
もはやホストだってこの人…
こうやって何人もの女の子を堕としてきたんだろうな
私なんかに好かれても何も嬉しくないはずだけど。
キンコーンカンコーン_______
予鈴がなる。
良かった…。これ以上いたら息苦しくてしょうがなかった。
「あ、予鈴だね。そろそろ戻ろっか。」
「はい。では。」
「うん。またねまお」
うっ… またどきっとしてしまった…
その先輩の最後の言葉には返事をせず、手だけ振って
教室の方向へと歩き始めた。
「あ、まおーーー!俺の名前!言ってなかった!」
「別に聞いてないんですけど」
「しんやだからーーー!今度からまおも呼べよ!じゃーな!」
しんや君…かなり鬱陶しいけどなんか
悪い人ではなさそうな気がする。

