「美姫ぃ~!!!」


香織が泣いて私のもとにきた。


「大学でもよろしくね!」


「香織…」


私は千里と同じ大学を受けた。学部は違うけど…。

…あの大学の合格は辞退した。
龍斗とアメリカ留学に行くから。

でも、それは今日話すつもりでまだ両親以外誰一人にも話していない。

香織…泣いてくれてるのに…。ごめんね。


「美姫、ちょっとこい。」


私は無理矢理龍斗に連れ出された。

空き教室で龍斗は頭を下げた。


「美姫…ごめん。」


「え…何が??」


今のこの状況がよくつかめないんですが…??