気づけば確かに半年だ
森純夏が俺を追いかけ回すようになってから。
きっとあの冬が原因なんだけど、もう思い起こす気なんて更々ない。
あいつはそれからほとんど毎日やってきて
『私、森純夏っていうの!1年A組の…あ、ちょっ』
俺がガン無視したって、
『もー、あっそくらい言ってくれてもいいのに』
なんかちょっとずれてるし。
やっかみで女に囲まれたって
『な、なにさー!シノ君を好こうがどうしようが…勝手だよ!』
怖がって声裏返っても、跳ねて飛んで走って自分にまっすぐだし。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…