「花を届けてくれたあの子供と同じのような笑顔をましろちゃんが見せることなんて、私は今日まで知らなかったわよ?」

…医院の話が突然出てきたのはどうしてだったのか、その一言で分かったような気がした。

「なんで俺と話してるときは笑うんだ?」

「藤田くんがユーモアに溢れた人かもしれないし、ましろちゃんを笑わせる天才なのかもしれないわね」

「…なんだそれ」

「ふふ、冗談。でもね、そんなことよりも、もっととっても単純で、簡単なことなのよ、藤田くん」
「…?」























「──…あなたが、あの子を変えてしまったんだわ」