俺は、市役所からもらって来た封筒から、婚姻届を出した。

そして、万年筆を出し、ゆっくりと間違えないように見本を見ながら書き込んでいった。


[夫になる人]は、無事に埋め尽くされた。
[保証人]は、明日、親と執事の秋山に頼む予定だ。

日曜日には、[妻になる人]の欄を埋めるだけだ。


俺は奏音にこの欄を埋めさせて、一緒に婚姻届を出す。
奏音と幸せな家庭を構築するんだ。


国木田グループは、今後美容業界へも幅広く進出し、奏音には一流ネイリストとして頑張ってもらうつもりだ。


奏音は間違いなく戦略になる。




安いモデルは必要ない。