流石に深夜3時を回り、玲於は寝てるだろうと思い、電話ではなく、LINEをした。


『里穂はかなり傷ついている。もうこれ以上苦しめるな。責任取れないなら別れろ。いや、別れた方が2人のためだ。』


すると、びっくりしたことに着信がすぐにあった。


「もしもし、翼か?言われなくても別れるよ」


「そうか、しばらくそっとしておけ」
俺は淡々と言った。


「それより、お前、里穂と出来てるだろ?何企んでる?」


俺は玲於のその言葉におのめいた。
こいつ、何で知ってる?
まさか、妊娠も嘘ってバレたのか?


「出来てる?そんな訳ないだろ?たまにお前との事相談されてただけだ」


「それより、お前の好きな人は誰なんだ?」

奏音……俺はそう答えるのか試しに聞いた。


「それは俺の問題で翼には関係ない」
玲於はキッパリと言い放った。



玲於、俺が何も知らないと思ってんのか?同じマンションの隣人ってこと、いつまで隠せるかな?
玲於が「奏音ちゃん」ってチャラい声出してたのだって知ってるんだぞ。