私は逃げるようにトイレに駆け込んだ。 「何あれ?怖い…」 私は大きく深呼吸をする。 そうか… イケメン御曹司の彼女だもん、敵はたくさん作るよね… 私が浅はかだった。 ってか、偽者? そうか、私は誰かの代わりに呼ばれたんだ。 きっとそうだ。 オシャレな間接照明から照らされた自分の顔が哀れに見えて、なんだかとても情けなく悲しかった。 よし、帰ろう。 おままごとに付き合っては居られない。 私は利用されただけなんだ。