私は、流石に身体と心がかき乱され、ソファーでウトウト眠ってしまっていた。


「ただいま。遅くなってごめん。大丈夫か?」
玲於の声がうっすらと聞こえる。
玲於の影をうっすらと感じる。


「ああ、寝ちゃった…」


「起こしちゃったな。ごめん」
玲於は心配そうに私を見つめた。


「何かあったか?」

私はふと動きが止まった。


「あー翼から電話あって、出なかったら、LINEが来た」

私は玲於にLINE画面を見せた。


「何をあいつは言ってんだ。奏音、翼にはもう関わるな。危険だ」


「……ぅん」

私は少し気になりながらもコクリと頷いた。


「今日は早く休んだ方がいい。お風呂入っておいで」


「わかった。ありがとう」

私は玲於の優しさに甘え洗面所に向かいお風呂に入って行った。