「今日は暖かいなぁ。運転も気持ち良い。快適だ。おっ、桜も咲いてきてるじゃないか」


あれから1年が経とうとしているんだな。奏音にはちょっと手荒な事をしてびっくりさせてしまって、可哀想なことをしてしまった。


しかし、里穂の腹黒さには本当に驚かされた。おまけにかなりの愚か者だ。


「もしもし、里穂」


「もしもし、翼、どうした?」


「あのさ、[離婚届]と[婚姻届]今から家に持って来てくれる?必要な書類もまだあるから」


「あ、そうなの?わかった」