私は予定より、少し早めに到着した。可愛らしいおもちゃの世界のようなポップな雰囲気のお店で、私はとても幸せを感じていた。


里穂は、海外ブランドのモデルとして成功をおさめ、今じゃ変装しないと外を歩けないくらいの有名人になっていた。




やがて、サングラスにキャップを被った女性が店内に入ってきて、私の座っていた席にすたすたとやって来た。


「久しぶり、奏音」

里穂はサングラスを外しながら、にこやかに言った。

「うん。久しぶり。里穂、すごい活躍してるね。玲於もすっかり有名になっちゃったし。」

私は、いい意味で変わり果てた里穂の姿に惚れ惚れした。セクシーさは、以前より格段と増していた。


「奏音も幸せそうね」


「うん。頑張ってるよ。仕事も楽しいし」


「今日はさ、大事な話があって来たの」
里穂は、不敵な笑みを浮かべた。



「ん?何?」