俺はチラリと菜々美を盗み見る。

少し垂れた大きな目と、クセで緩く巻いたように見える髪。
本人はコンプレックスらしい、冬でも日に焼けたような肌。
小さい体で一生懸命仕事しているのを見かけて、気になっていた子だったから、強制的に連絡先を交換させられた飲み会の後、俺から連絡した。

まさか、付き合う、付き合わないの話をする前に、家に転がり込んでくるとは思わなかったけど。

疲れてきた目を閉じ、少しマッサージ。
ふぅとため息をつきながら、またスマホへ視線を落とした。