そうして、長いようで短いような、3泊4日の臨海学校は終わりとなった。
心波はあの事件以来話しかけてこないと思いきや、普通に話しかけてきてよく分からなかったけれど、まあ、それなりにこの4日間は楽しく、時に辛く感じた。
これはこれで、私にとってはいい経験だとは思った。
思春期の戸惑いがどんなことか、よくわかったわけで。
多分この臨海学校はずっと忘れない、いや、忘れられないんだろうなあ、と空を見上げて私は呟いた。
そして、これから長い長い本当の夏休みが来るんだなー。怠いわー。
と最後に皆で言いその後黙り込むと、何この沈黙ウケるわー、と言い笑った。

真夏の匂いが今、漂った気がした。