「お、おはようございます」 私が言った。 恋の魔法にかけられた私は なぜか大宮課長に緊張してしまう。 これも魔力なのだろうか。 「金曜日は、その… ありがとうございました」 と、もじもじしていると 課長が目も合わさず 冷たく言い放った。 「お前、鏡見ろ」 「へっ?!!」 何っ? 顔に何かついてる!? そのまま課長は無言で立ち去り、 私は鞄の中から急いで手鏡を取り出す。