「おい、南、
卵焼きから髪の毛でてきたじゃねーか」
「きたよー、ゆすちゃんのダーリン」
川崎さんが顔をしかめた。
「え?!すみません!」
「このベーコンも生焼けだしよぉ」
大宮課長が私が作ったお弁当にけちつけるのは、
毎日のことだし、
もう慣れたんだけど、
川崎さんがいつも代わりに
反撃してくれるんだよね、はは。
「課長偉そうに言ってますけど、
料理できるんですか?
ベーコン焼けるんですか?
卵割れるんですか?あははは」
川崎さんは課長を小バカにして笑った。
「川崎、てめ、覚えとけよ」