『まもなく、四ツ谷、四ツ谷です。
お出口は右側です。
総武線、中央線各駅停車はお乗り換えです。』
雑多な靴の音に空気を切る音と
人間のような声が混ざる。
今日も無事に定時で帰ることが出来た。
よかったよかった。
しかも座ることが出来た。
のんびりできるー
そういや悠斗からメッセージ来てたな。
『もし過去に戻れるとしたら、いつに戻る?』
......ん?
これ悠人か...?
間違えて変な広告開いたかな...
...いや悠斗だわ。
『突然どうした?
なにかあったのか』
『いやとくに何かあった訳じゃないんだけどさ
かずちゃんのことどうなったかなって思ったんだよ』
...悠斗には言ってなかったんだっけか?
『ああ、それなら愛莉奈と話して
お互いに出来そうなことをできそうな時に
みたいなことになった』
『うーん、そっかぁ
俺思ったんだけどさ
もし過去に戻れたら
かずちゃんのこと助けられるのかなって』
『過去に戻れるなんてあるわけないだろ
でもまぁ
もしあの頃に戻れるなら助けたいとは思うな』
...助けられるかは分からないけど。
『だよね!(〃^ω^〃)
なんかそんな方法ないかなって
調べてたんだけど
もしもを叶える魔法のアイテムが
あるらしいんだよo(。>ω<。)o』
『はぁ?何言ってんだお前
ちょっとやばい
頭大丈夫か?』
少し連絡しない間に怪しい勧誘にでもあったか。