3次元の恋~オタクの恋物語~


さっきの様子とは違う。
この居酒屋にいる時の百瀬さんは
私の知ってる人だった。

お久しぶりです。とか
こんばんは!とか
見知らぬ人に声をかけられる
彼はやっぱり、顔の広い人なのだと。
いつも以上に感じた。

依知「あー、それでな。
この間、ユリヤと話してたんだよ。
大高には悪い事…」

紗菜「え!依知?久しぶり!」

ざわめきにも負けない甲高い声。

巻き髪のよく似合う美人な女性が
百瀬さんに笑顔を向けた。