車内では洋楽のBGMがテンポよく 音を刻むだけで会話らしい会話はなかった。 百瀬さんとこんなにも 話が続かなかったのは初めてだ。 依知「悪いな。」 青葉「何がですか?」 依知「俺、緊張してんのかも。」 何て、可愛らしい事を言うんだ! そんな事を言われたら こっちの方が緊張してしまう。 青葉「百瀬さんらしくないですね。」 依知「あんたと一緒にいる時の 俺はいつだって、俺らしくないよ。」 青葉「そうですか。」