時計に2.3回、目を向け
大高は微笑みながらそう言った。

青葉「そっか。ごめん。」

遥希「たまには柿谷も参加しろよ。
皆、待ってるからさ。」

青葉「ああ、うん。」

遥希「じゃあ、とりあえず。
明日の百瀬さんとのデート。
頑張れよ。」

青葉「うん、ありがとう。」

うん。と短く返事を返した大高は
来た道を引き返していった。

その背中を見つめながら
大高から受け取った
ファンブックをぎゅっと抱き締めた。

ほんの少しだけ胸がザワついた。