3次元の恋~オタクの恋物語~


…今なら、素直にそう思う。

きっと、幸せは。私の幸せは…
この人の隣にあるのだと思った。

好きになれるかどうかは分からない。
でも、少なくとも傷付かない。
南雲さんの隣はとても心地良い。

何よりも、こんなにも誠実な人を
悲しませたくないと思った。

覚悟を決めた。
ようやく私は選択肢を選んだ。

曖昧な気持ちよりも。
確実な幸せを手に入れたい。

だって、バットエンドだと
分かっていながら、自分の気持ちを
優先させる選択肢を今まで私は
選んでこなかった。