その後、南雲さんは何も言わなかった。 弁解の言葉も。感謝の言葉も。 謝る事も怒る事もなく しばらく車を走らせ 大きめの駐車場に車は停まった。 律「着きましたよ。」 青葉「え、ここって。」 南雲さんが連れてきてくれたのは 来週、私がオタク仲間と行く予定の 昼間の花園の原画展が 開催されている会場だった。 律「ここで昼間の花園の 原画展が行われているそうです。」 青葉「ええ、知ってます。」 律「やはりご存知でしたか。 ご迷惑でなければ 僕と一緒に行ってくれませんか?」