伝説に散った龍Ⅱ












──────────…





「…何ここ」



「蛇のアジト」



「いやそうじゃなくて、」



「なんだよ」





ーーちょっと、広すぎない…?
























































あ?そうか?と柚は首を傾げる。



その姿を私は見て思い出した。
















そうか。黒龍のアジトも割と広いんだった。




彼等の溜まり場の広さもそう変わらないのかもしれない。



ただひとつはっきりと浮き出て見える、彼らとは決定的に違う部分。








「なんにもないね、ここは」



「たしかに」



「龍はガラクタだらけだから」



「おい」






































ーー生活感が、まるでない。