だから黙って従っていた。
私も彼等同様、『バレる』なんてことがあってはならないと思っていた。
…少し、彼らの思いとは噛み合わない部分もあるだろうが。
でも。
だとしたら。
「いつ?」
いつ、誰に見られてそうなったんだろう。
「…一つ」
「ん?」
「一つだけ心当たりがある」
烈が、重たく口を開く。
「…俺が、お前と一緒に居た」
私が、烈と一緒に?外で?
そんな場面、あっただろうか。
だとしたら私たちは相当のバカじゃ、
ーー記憶を辿って、私はやっと気がつく。
「あ、」
「あの日だ」
「思い出した」
「俺が」
「烈が、風邪ひいた日」
烈の言葉を遮るようにして声を上げた私に
烈はきまり悪そうに俯いた。
私はそんな烈に苦笑いを零して
もう一度、
当時の記憶を大切になぞり返す。



