伝説に散った龍Ⅱ











ーーバタンと音を立てて閉まったドアを横目に



湯呑みをゆっくりと二人の前に置いて
私も席に着いた。































諒二には聞かせられない話。



明日も学校があるというのに
今日、話さなくてはならない話。



家を訪ねてまで、話したい話。



黒龍関係であることは、烈の姿を目にしたときからなんとなく察していたけれど



この重い空気を全身で受けながら



それ以上のことってなんだろう、と真剣に考える。



答えは浮かばない。







































ーーそこから烈が話し出すのに、
きっと三分ほど間が空いていたと思う。



彼は席を立って
次の瞬間、



額を床に擦り付けた。






















「ちょ、」


「…」


「何、何してんの頭上げて」


「…」


「ちょっと烈!」



明らかに私に向かって頭を下げる烈は、
そのまましばらく何の音も発さず



世那はそれを、私の隣で黙って見ていて。



その場に唯一取り残されていた私は、どうしたものかと必死に頭を回していた。


































ーーしばらくして、その土下座は私への謝罪なのだと気づいた。



「…すまん、芹那」


「ねえ、だから何が」


「お前に言わなきゃならねえことがある」