伝説に散った龍Ⅱ
















ようやく気がつく。



知っていたのか。彼らは。



今現在、私が選ぼうとしている道を



全て知っていて


























































それでもなお、
私に選択肢を与えてくれているのか。





「…お前たちは私に甘いね、本当に」



「そうか?」



「…うそ自覚ないの?」



「……多少ある」



























どう、思ったの



そんな疑問がふと口をつきそうになった。



彼らを捨て



黒龍との日々を許した私を



彼らはどう思ったか。



私が求める答えは自分自身が一番よく分かっている。



同時に、眼前の大きな背中が
その答えを意図して選ばないだろうということも。




なんとなく、ミオの纏う雰囲気で分かった。


























「…何だろうな」



「…」



「お前は眩しい。いつまで経っても」



「…、」



「俺はお前を尊重するよ」



他の誰に異常だと言われても。



「同時に、お前を選んだ奴等の事も」





優しい朝日がミオの表情に重なる。



ミオは笑っていた。



とびきり穏やかに。



私の目を、真っ直ぐに捕らえて。




























「黒い龍たちは、随分お目が高いな」