伝説に散った龍Ⅱ

















なんだろう。



でも、





「…ミオ」





ここにはもう、多分私はいらないんだな。



そう思った。














































「ーー私、変わった」





ここに居た時とは、もう違う。



ここに来るのは、これで最後にしよう。
心の中でそう呟いてミオを見る。





「狼が嫌い?」



「…ううん」



「俺が嫌い?」



「ううん」



「雄大と、棗が嫌い?」



「当たり前に大好きだよ、あんたたちのことは」



「それでも」



「…うん」



「それでもセリナは此処に戻ってくんないのか」



「………いや」





『セリナ』は、いくらでもお前達を見てる。



きっと、お前達のことが愛おしくてたまらないはずだよ。





「“私”は、死ぬまであんたたちのことを応援してる」





どうせ大人になれば離れなければならないこの一時を、無駄にして欲しくはないから。





「円堂 芹那としてなら、
お前たちのことずっと考えてやれるよ」





だけど、それは違うでしょ。





「何も、それじゃ解決しないでしょ」



「…なるほどな」





ミオは確信めいた口調でそう呟いたあと、
私を見て微笑んだ。





「炎龍は、」



「…うん?」



「ーーん、なんでもねえ」





私は何も言えず、黙り込む。



返す言葉が見つからない。