伝説に散った龍Ⅱ













「…泣くなよ」



「…あんたのせいだっつってんでしょ」





なんなの。



煮るなり焼くなり好きにしたら良いじゃないか。



なんで。





「あんたの言葉が一番きついんだよ馬鹿」



「…そ」






































ーーなんでそんなに優しい顔するの。



きっと、そんなことを言いながら。



いけないことだと理解しながら。



それでも私はミオの温もりに触れていたかったのだろう。



その温かさのなかで。



それでも足を止めることの無い私を



今だけでいい。



この暖かさは、私が縋り付くことを許してくれるだろうか。



お前たちを思って泣くのは、
これで最後にしよう。



約束するよ。
私自身に。





「棗を遣ったのは俺だよ」



「知ってる」



「急に、混乱させたか?」



「…、っそりゃあ」



混乱するに決まってるでしょう。



「ごめんな」