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思い出に浸りながら、さらに先へ先へと、
私はZ2を止めずに走らせる。



そしてたどり着いたのは、古い工場跡地。



私は、
棗と私を縛り付けていた紐を解いた。



その時手が震えていたのには、



自分で気付かないふりをした。