「……だったら？」
「へえ」
「私に手を出すってことがどういうことか良く分かるでしょう？」
まだ見逃してあげる。
そんな視線を意図的に送ってみたが、男の減らず口は止まらない。
馬鹿は嫌いだ。
一から十まで教えなきゃいけない馬鹿は大嫌い。
「黒龍のツボが二人揃ってんだぞ？見逃すわけねえじゃんなあ」
「…まだ」
「いっそ三人でヤっか？あははははっ」
「まだ分からない？」
教えてもわからない、救いようのない馬鹿は
「ーー私の手で殺すって決めてるの」
「ーーあ、がっ」
「すごく目障り」
「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ、」
「…ねえ」
「あ、あ、」
「どうしよう、本当に殺しちゃいそう」
──────あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ
