やっぱり、センセイはいつも視てるんだ。 「さて。君には将来警察のお偉いさんか。若しくは医者にでもなっておいてもらいましょうかね」 そうだね。僕の価値、高めておこう。 センセイにまだまだ必要って思われたい。 くだらない人生を、照らしてくれたセンセイと、この先もずっといられるなら――。 「わかった、センセイ。まかせて」 「よろしくお願いしますよ。藤ヶ谷くん」