私はあなたのストーカーです



感謝、するんだよ。


君にセンセイが魔法みたいに消しゴムを与えられたのも、僕がさりげなく予め消しゴムを隠しておいたから。


屋上から身を投げたいくらい苦しいときに登場したのも、そのときちょうど仕事で忙しいセンセイの代わりに僕が監視していて、ベストなタイミングを教えてあげたからだし。


家を飛び出したヒナコちゃんと

バッタリ会ったようにみせかけたのだって


【今です、藤ヶ谷くん】


そんな、センセイの合図を受けたからで。


服を着せ替え、捜査を混乱させたのも。

センセイへの気持ちを最高潮にさせた上でセンセイとバッタリ会わせたのも。



ぜーんぶ、センセイからのミッションを僕がクリアしたからさ。

プラスアルファ

僕がイロイロと機転をきかせたのも良かったでしょ?



神出鬼没なチャラ男くんは、いつも君の傍にいたのでした。


それを碓氷悠に気づかれないか、ちょっとだけヒヤヒヤしたけど、問題なかったね。


センセイとヒナコちゃんと僕が同じクラスになれたの、運命なのかな。


君と僕が隣の席になったのは

第一回目の席替えでセンセイが仕組んだんだろうけど。


まあ、僕への感謝なんていいからさ。


されちゃ好きになっちゃうからさ。


君は、


センセイに愛されてること。

センセイに選ばれたこと。


ちゃーんと、感謝するんだよ?