私はあなたのストーカーです



偶然を装い、サクラのクラスメイトと接触しました。


『サクラちゃん。あんまり笑わない子だったよ』


学校でのサクラは私の知るサクラとは別人でした。


当時担任をしていた女教師にも近づきました。


あの女性は私のことを異性として好いてきたので、口を割らせるのは本当に簡単でした。子供の方が打ち解けるのに時間がかかったくらいです。


『あの日、川の近くで桜ちゃんと遊んでいたのは、桜ちゃんの物を隠したり壊したりしていた女の子たちでした』


――ゾッとしました。


放課後、まっすぐに帰ってきていた桜が。よりによって、自分を虐めていたメンバーと楽しく遊ぶでしょうか。


また、副担任は続けてこう言いました。


『どうやら大切なキーホルダーがどうしても見つからないと。探していたみたいで』


桜の遺品には、キーホルダーがありませんでした。