私はあなたのストーカーです



あの日の前日、雨がひどく降っていて、川の流れがいつもよりはやかったそうです。


『……桜ちゃんは。転んで川に、落ちたんです』


それが、私には、不運な事故だとは思えませんでした。


受け入れられるはずが、ありません。


サクラは放課後に寄り道をしたことも、遊びの誘いに乗ったこともないような子です。


なにか、隠されているはずだ。


残りの人生をかけてでも真実を追求しようと、離職しました。


本当は、そんなことよりも、サクラが生きているうちにもっと本人から話を聞いてやるべきでした。



いくら悔やんでも、悔みきれません。