嘘を、ついた。 たった一人の大切な幼なじみに。 「そっか。いきなり悪かったな。だけど、どうしても伝えておきたかった。これまで通り仲良くしてくれたら嬉しい。返事は急がなくていい。俺の気持ちは変わらないから」 そういう悠が、ずっと大人に見えて。 昔から私にお世話されてきた悠の面影は、もうそこになくて。 しっかり男の子で。 「可能性ゼロってわけじゃねーだろ」 だけど。