こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

「そうだったんですね。芸者さんの格好までして……私のしたことって、結局意味なかったってことですよね?」

私がいなくても、たぶん最上さんは自分で解決していた。そう思うと、自分の不甲斐なさに肩を落とす。

「いや、お前はやつらの話をできるだけ引き伸ばしてくれた。おかげで有力な情報を手に入れることができたんだ。それに、「危ないから鳳凰亭には行くな」って言っても聞かなかっただろ?」

肩が冷えないように最上さんが温かい湯を手ですくっては何度もかけ流してくれた。確かに、頭に血がのぼった状態で「行くな」と言われても絶対に言うことを聞かなかっただろう。「自分でなんとかしますから!」なんて大見得切った自分の浅はかな行動に呆れ果ててしまう。