彼らが楽し気に笑う中、私はすっかり顔をしかめたまま動きが止まってしまい、高木常務の横に座っている小春ちゃんに目で「しっかり!」と訴えかけられてハッと我に返る。
木崎課長の後ろ盾はこの人達だったんだ……。
まさか、上層部がSAKAIに手を回していたなんて思いもしなかったけど……許せない!
「菊乃、手が止まっているぞ? 酒だ」
「は、はい」
峰岸専務にお酌をしようと熱燗の入った徳利を小刻みに震える手で取る。けれど、私の頭の中は今までの会話を反芻することでいっぱいいっぱいになっていた。
絶対許せない。でも、今までの話だけでも十分な証拠になるよね。もっと突っ込んだ話が聞ければいいんだけど……。
そんなことばかり考えて集中できない精神状態だったためか、つい油断してしまった。徳利が手の中でするりと抜け落ちる。
「あっ」
それは一瞬の出来事だった。
木崎課長の後ろ盾はこの人達だったんだ……。
まさか、上層部がSAKAIに手を回していたなんて思いもしなかったけど……許せない!
「菊乃、手が止まっているぞ? 酒だ」
「は、はい」
峰岸専務にお酌をしようと熱燗の入った徳利を小刻みに震える手で取る。けれど、私の頭の中は今までの会話を反芻することでいっぱいいっぱいになっていた。
絶対許せない。でも、今までの話だけでも十分な証拠になるよね。もっと突っ込んだ話が聞ければいいんだけど……。
そんなことばかり考えて集中できない精神状態だったためか、つい油断してしまった。徳利が手の中でするりと抜け落ちる。
「あっ」
それは一瞬の出来事だった。



