こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

そう冷たく言われて私は掴まれた腕を振りほどく。最上さんがなんと言おうと、何もせずに後悔するのは嫌だ。

「最上さんこそ、何を隠してるんですか? 毎日家に帰ってこなかったりしているのは、自分の仕事以外になにかしているってことでしょう?」

「そ、れは……」

すると、今度は最上さんが視線を逸らし言葉を詰まらせた。

ほら、やっぱり私に何か隠しているんだ。

「最上さんは何を知ってるんですか? 私のことを守るっていうなら、ちゃんと話してください」

「……今は、なにも言えない。これもお前を守るためだ」

せっかく気持ちが通じ合ったというのに、結局のところ彼は私を信じていない。

「肝心なことは何も話してくれないんですね……いいですよ、私は私のやり方でなんとかしますから」

じわじわと目頭が熱を持ち始めて視界がぼやけてくる。私だって最上さんにこれ以上迷惑をかけたくないと思っている。もしかしたら、その気持ちは彼も同じかもしれないけれど、胸が痛い。