不穏な輩の巣窟はやはりソニリアにあった。どす黒い闇が渦巻いている。
その膿をあぶり出すべく、俺はまず最近新規の契約を取ってきたという営業部の社員五人を営業部長伝いにコールセンターの会議室に呼び出した。場所を変えたのは本社の社員に万が一聞かれるとまずいからだ。どこで誰が聞き耳を立てて上層部にチクるかわからない。
彼らはなぜ、本社と関係のないコールセンター長に自分が呼ばれたのかと、まったく理解できないといった表情で全員が戸惑いを浮かべていた。初めて俺に会う社員もいるんじゃないか? 初めまして。仕事の調子はどう? なんて回りくどい前置きは割愛する。
「単刀直入に聞くが、最近、契約が取れたのは企画部の木崎の後ろ盾があったからか? 誤魔化しなしで答えて欲しい」
会議室には異様な空気が漂って俺の声が響いた瞬間、案の定そろいもそろって全員目を泳がせ始めた。
やっぱり当たりか。
その膿をあぶり出すべく、俺はまず最近新規の契約を取ってきたという営業部の社員五人を営業部長伝いにコールセンターの会議室に呼び出した。場所を変えたのは本社の社員に万が一聞かれるとまずいからだ。どこで誰が聞き耳を立てて上層部にチクるかわからない。
彼らはなぜ、本社と関係のないコールセンター長に自分が呼ばれたのかと、まったく理解できないといった表情で全員が戸惑いを浮かべていた。初めて俺に会う社員もいるんじゃないか? 初めまして。仕事の調子はどう? なんて回りくどい前置きは割愛する。
「単刀直入に聞くが、最近、契約が取れたのは企画部の木崎の後ろ盾があったからか? 誤魔化しなしで答えて欲しい」
会議室には異様な空気が漂って俺の声が響いた瞬間、案の定そろいもそろって全員目を泳がせ始めた。
やっぱり当たりか。



