こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

これが夢なら覚めないで欲しい。ずっとずっと眠っていたって構わない。

――最上さんが好きです。

彼女の口からまさかそんなことを聞けるなんて思わなかった。なにもかも強引にことを運んで婚約しろだの、同居しろだの言って、そんなふうにしか気持ちを表現できない不器用な俺を好きだと言った。しかも、妹の存在を知らなかった彼女が嫉妬していたなんて。

可愛いすぎる……!

彼女のひとことひとことが胸を熱くして止まない。

そんな潤んだ瞳で見上げるなんて反則だろ……。

何度も好きと囁かれるたびに理性が吹っ飛び、獰猛な衝動がこみあげてきてみっともないくらいにがっついた。誘うように薄く開いた唇にむしゃぶりつき、みだりがましくすべてに触れた。