「その木崎って人、企画部なんでしょ? 契約取ってきたりする部署じゃないと思うんだけど……」
絵里奈の鋭い質問に、俺は深くため息をついた。
「営業部に木崎の息がかかって踊らされている社員がいるってことだ。取ってきた契約の企画はすべて木崎が指揮をとっている」
「えっ、じゃあ全部木崎が裏で仕組んでたってこと? 何のために? 昇進試験に落ちたけど、本当は仕事ができるんですアピール?」
絵里奈は両手に顎をのせテーブルに肘をついた。俺は穴があくくらいにじっとその書類を見つめ、なにかほかにわかることがないか探した。しかし、いまの段階で木崎を追い詰める決定的な証拠も材料もないし、一見会社的には契約数が伸びてむしろ業績良好に思える。
絵里奈の鋭い質問に、俺は深くため息をついた。
「営業部に木崎の息がかかって踊らされている社員がいるってことだ。取ってきた契約の企画はすべて木崎が指揮をとっている」
「えっ、じゃあ全部木崎が裏で仕組んでたってこと? 何のために? 昇進試験に落ちたけど、本当は仕事ができるんですアピール?」
絵里奈は両手に顎をのせテーブルに肘をついた。俺は穴があくくらいにじっとその書類を見つめ、なにかほかにわかることがないか探した。しかし、いまの段階で木崎を追い詰める決定的な証拠も材料もないし、一見会社的には契約数が伸びてむしろ業績良好に思える。



