こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

「お前は強いな」

あと数時間で面会時間が終わってしまう頃、最上さんがぽつりと私に言った。

「私が、強い?」

「ああ。母はくも膜下出血だったんだ。母の姿をまともに見るのが怖くてあのときはろくに病院にも行かなかった。高校生にもなって、本当にガキだったんだ。後悔したよ、でもお前は違うな、ちゃんと現実と向き合おうとしている」

優しく微笑む彼に私も軽く笑顔を浮かべる。

「最上さんがちゃんと支えてくれるって思ったら、どんな人でも強くなれますよ」

「俺はお前を支えたい。お前だけだ」

頼もしく力強いその言葉にじんと胸が熱くなった。そのとき。