こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

明日からちゃんと気持ちを入れ替えて仕事にいかなきゃ……。

何日も仕事に穴をあけるわけにはいかない。休んでいる間にも会社の人に迷惑をかけているし、仕事も溜まっていく。

今日も午後から面会に病院へ向かい、病室で何をするわけでもないけれど、点滴の滴下をぼーっと眺めていたらあっという間に外は暗くなってしまった。すると。

「失礼するぞ」

病室のドアがノックされ、振り向くと仕事帰りの最上さんが入って来た。

「最上さん、来てくれたんですね」

「ああ。時間が作れるときはなるべく来るようにしている。疲れてないか?」

「大丈夫です」

私を優しく労わる声にほっとして、最上さんに壁に立てかけてあった折り畳みの椅子を出す。
最上さんは父の顔色をじっとみつめ、椅子に座るとしばし沈黙が訪れる。