「お前が入社してすぐに記載ミスの商品をどうするかっていう会議があっただろ? あの時からずっと見てた。お前の作成した企画書を何度も見て酒井凛子という存在を感じていたかった。転勤になって俺の届かないところへ行くなんて……耐えられなかったんだ」
切なげに、そして苦し気に崩すその表情に私まで胸が締め付けられる。
「最上さん……」
「俺のそばにいて欲しい」
彼が今、どんな顔をしているのかわからない。けれど、この温かい胸に抱きしめられているだけで充分だった。身を守るために作った分厚い壁に亀裂が入り、すべて崩れていくのがわかった。
「……お前のことが好きなんだ。まったく、こんな純粋な告白させられる日が来るなんてな」
少し身を離して最上さんを見上げると、彼は明るく苦笑いしていた。
不遜でぶっきらぼうで強引で、私は最上貴斗という男が嫌いだった。ずっと嫌いなままでいたかったのに、気持ちはそれに反している。
切なげに、そして苦し気に崩すその表情に私まで胸が締め付けられる。
「最上さん……」
「俺のそばにいて欲しい」
彼が今、どんな顔をしているのかわからない。けれど、この温かい胸に抱きしめられているだけで充分だった。身を守るために作った分厚い壁に亀裂が入り、すべて崩れていくのがわかった。
「……お前のことが好きなんだ。まったく、こんな純粋な告白させられる日が来るなんてな」
少し身を離して最上さんを見上げると、彼は明るく苦笑いしていた。
不遜でぶっきらぼうで強引で、私は最上貴斗という男が嫌いだった。ずっと嫌いなままでいたかったのに、気持ちはそれに反している。



