こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~

「上層部には木崎を評価している者もいる。けど、飛ばされるのは木崎のほうだろと食いついて、だったら俺の持ち場でお前をもらうと言ったんだ。俺は、お前を手放したくなかった……公私混同だって笑うだろ」

自分の弱いところを見られたと、最上さんは自嘲気味に笑った。

私はずっとひとりだと思っていた。けれど、こんなふうに知らないところでずっと見ていてくれた人がいたなんて。それなのに、私は心の隙間を埋めたくて木崎課長を利用するような最低な行為をしていた。情けなくて今までの自分が嫌になる。

「おい、泣くなよ」

「泣いてなんかいません」

鼻の奥がツンとして目元が熱くなっていくのを止められない。最上さんが距離を詰めてそっと私を包み込むように抱きしめる。