いつの間にか帰宅した彼にまったく気がつかないほど書類に気を取られていた。最上さんはバツが悪そうに頭を掻き、コートとジャケットを脱いでネクタイを緩めた。
「す、すみません! ゴミだけ片付けようと思って……おかえりなさい」
気まずい……。
勝手に書類を見たと怒っているのか、最上さんはひとことことも話さず腰に片手をあてがって私をじっと見ている。でも、見てしまったからには気になる。
「あの、これ……どういうことですか? 私って転勤予定社員だったんですか?」
「……そうだ」
最上さんの口が静かに開く。まっすぐに見つめるその目から「嘘はつかない」という意思が伝わってくる。
「それにこの企画書だって……私が入社してすぐのものから最近のものまでありますよ、どうして最上さんがこれを?」
「す、すみません! ゴミだけ片付けようと思って……おかえりなさい」
気まずい……。
勝手に書類を見たと怒っているのか、最上さんはひとことことも話さず腰に片手をあてがって私をじっと見ている。でも、見てしまったからには気になる。
「あの、これ……どういうことですか? 私って転勤予定社員だったんですか?」
「……そうだ」
最上さんの口が静かに開く。まっすぐに見つめるその目から「嘘はつかない」という意思が伝わってくる。
「それにこの企画書だって……私が入社してすぐのものから最近のものまでありますよ、どうして最上さんがこれを?」



