見覚えのある商品名が書かれた書類に手を伸ばす。見ると書類のほとんどは過去に商品化された企画書ばかりだった。しかも、すべて私が考案したものだ。
最上さんはコールセンター長とはいえ、社長の息子だし他部署の情報を知っていてもおかしくはない。けれど、転勤社員リストに自分の名前があるのに私は今もこうして東京で仕事をしている。
私、転勤するはずだったの……?
それにこの過去の企画書はいったい……。
さっぱり訳がわからず呆然と書類を見つめていると、背後に人の気配を感じて咄嗟に振り向いた。
「……最上さん」
「ああ。……それ、見たのか?」
最上さんはコールセンター長とはいえ、社長の息子だし他部署の情報を知っていてもおかしくはない。けれど、転勤社員リストに自分の名前があるのに私は今もこうして東京で仕事をしている。
私、転勤するはずだったの……?
それにこの過去の企画書はいったい……。
さっぱり訳がわからず呆然と書類を見つめていると、背後に人の気配を感じて咄嗟に振り向いた。
「……最上さん」
「ああ。……それ、見たのか?」



