こうして最上さんと向き合って話をするのは初めてかもしれない。彼は私の何をどこまで知っているのかわからないけれど、私は最上貴斗という人をもう少し知りたいという興味があった。これはいい機会だ。
「コールセンターの雰囲気はどうだ? 高村は色々教えてくれたか?」
「はい。センター内の施設や化粧室の場所まで丁寧に教えてくれました。あの、聞きたいことがあるんですけど……」
「なんだ」
最上さんは身構えることなく、なんでも聞けというような様子だ。
「対応できないクレームがきたら、最上さんに振るように言われました。センター長の最上さんがどうしてそんなことを?」
すると、「なんだそんなことか」と言ってシャンパンに口をつけた。
「場合にもよるが、女性より男性が出た方が鎮静化しやすい。手に負えない時は責任者が直接対応した方が円滑にいくこともある。コールセンターの離職率が高いのを知っているか?」
「いいえ」
「コールセンターの雰囲気はどうだ? 高村は色々教えてくれたか?」
「はい。センター内の施設や化粧室の場所まで丁寧に教えてくれました。あの、聞きたいことがあるんですけど……」
「なんだ」
最上さんは身構えることなく、なんでも聞けというような様子だ。
「対応できないクレームがきたら、最上さんに振るように言われました。センター長の最上さんがどうしてそんなことを?」
すると、「なんだそんなことか」と言ってシャンパンに口をつけた。
「場合にもよるが、女性より男性が出た方が鎮静化しやすい。手に負えない時は責任者が直接対応した方が円滑にいくこともある。コールセンターの離職率が高いのを知っているか?」
「いいえ」



