ここからまた一緒に見つけにいこう

「はー!!今日も疲れたー!」

萌愛は、大きな声で疲れを吐き出すようにしゃべった。

「本当だよ!もー、萌愛の世話だけで大変なのに!」

「そうそう!私の世話だけ……、ってそれひどくない!?」

萌愛は、突っ込みを入れ驚いた顔をした。

「自分の心に聞いてみなさい、萌愛さん。四六時中お構いな

しに彼氏の話を喋りだし、いつも聞いてるのは誰ですか?」

私は、仏様になりきった様に語りかけた。

「うっ……、それは……。私でございます。大変申し訳ございま

せんでした…。」

萌愛は、その場で深々お辞儀をした。

「うむ…!分かればよろしい!…で、許す代わりに私の話聞い

てくれる?」

「恋バナですか!?」

「違います。」

私は、きっぱりと即答した。

「…まぁ、それはないよね!だって、凛はずっとあいつだけだ

よね…。」

「……うん。」

場は沈黙な空気になってしまい、萌愛は慌てて喋り始めた。

「久しぶりに二人であそこ行かない…?三人の秘密の場所で話

すの!」

「……ごめん、今朝行ったから…今日はもういいかな。」

私は、場を暗くしたいわけじゃないけど、でもそこにまた行

ってしまったらもっと空気が悪くなるだろうと察し断った。

「そっか…。うん!じゃあらまた今度にしよ!」

そう言い萌愛は、元気に笑顔を返してくれた。